会長挨拶

学術集会 会長

弘前大学医学部大学院 循環呼吸腎臓内科学 

花田 裕之


このたび、第24回日本心血管インターベンション学会東北地方会を2008年7月26日(土)に青森県弘前市「弘前市総合学習センター」で開催することになりました。多くの演題のご応募と、関係者の皆様のご協力に感謝いたします。

DESによる治療が当たり前の昨今、現在日本で使用可能な2種類のDESをどう使い分けるのか、抗血小板療法はいつまでどの薬剤を使えばいいのか、数年といった超長期的予後はどうなのかといった数々の課題もみえてきました。今回は、メディカルシンポジウムでこの点を取り上げたいと思います。加えて、東海大学の森野禎浩先生をお呼びして、「DESのコントラバーシーに挑む」と題して、ランチョンセミナーで講演いただくことになりました。IVUSに詳しい森野先生ならではの切り口でお話しいただけるとおもいます。特別企画として、若手の先生とベテランの先生それぞれに冠動脈造影を見ていただき、ベテランの先生が何を予想して、プランを立てているかを一緒に考えることを計画しました。結果的にほとんどの場合は何も起こらないのでしょうが、ベテランほどより多くの可能性を考えていると思います。これらを共有したいという発想です。

コメディカルセッションでは、今年4月からのいわゆる「立ち会い規制」に各施設が現実にどのように対応しているのかをシンポジウムで取り上げました。実際の状態をまず湘南鎌倉総合病院 ME佐藤 直子さんに講演いただき、そのあと東北の各施設から現状をお話しいただく予定です。今後の各施設における対応の参考になればと思っております。  心カテ、PCI、電気生理検査、アブレーション治療など、多くの職種が協力し合って初めて患者様を治療できるのが、循環器領域だと思います。本会が皆様の明日からのチーム医療に役立てますように、多くの皆様の積極的な参加をお願いいたします。